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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻8号

1977年08月発行

今月の主題 癌治療の最前線

問題となる癌の治療の実際

肺癌

著者: 川瀬一郎1 仁井谷久暢2

所属機関: 1国立がんセンター内科 2国立がんセンター臨床検査部

ページ範囲:P.1136 - P.1138

文献概要

はじめに
 早期発見・早期手術こそ肺癌に対する最良の方策であることは論をまたない.しかし現状では,発見時すでに癌が周囲組織へ浸潤あるいは遠隔転移をきたしていることが多く,根治手術可能な症例は全肺癌例の20%以下にすぎない1)
 肺癌に対するさまざまな臨床治験が集積され,病理学的な理解が深められていくなかで,肺癌の示す多彩な組織像および進展様相が治療法の選択,効果および予後と密接に関連していることが明らかにされてきた,すなわち,肺癌の病期・病態に応じて現在用い得る治療法を選択あるいは適切に組み合わせることにより,肺癌の治療計画はより有効なものとなり得ることが示されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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