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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻9号

1977年09月発行

文献概要

今月の主題 浮腫と臨床 内分泌・代謝性浮腫

糖尿病性浮腫

著者: 平田幸正1

所属機関: 1東女医糖尿病センター

ページ範囲:P.1260 - P.1261

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はじめに
 糖尿病に関係の深い浮腫として,最も特有であり,また頻度の高いものは,糖尿病性腎症によるものである,次に,糖尿病では冠動脈硬化,高血圧,糖尿病性心筋症などによる心不全を起こしやすく,これによる浮腫も糖尿病に関係が深い.
 そのほか糖尿病に特有であるとはいえないが,古くから糖尿病になんらかの関係があるのではないかと注目されているものに,特発性浮腫やscleredema adultorum(Buschke)がある.さらに糖尿病の治療によって浮腫が起こることが古くから注目され,糖尿病昏睡治療後浮腫とかインスリン浮腫として記載されている.この糖尿病の治療によってもたらされる浮腫も時に経験するものである.なお,糖尿病者に糖尿病と無関係のネフローゼ症候群が起こることもあるわけで,これらの鑑別が必要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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