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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻9号

1977年09月発行

文献概要

今月の主題 浮腫と臨床 女性と浮腫

妊娠と浮腫

著者: 宮原忍1

所属機関: 1東大保健学科母子保健

ページ範囲:P.1273 - P.1275

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妊娠浮腫と妊娠中毒症
 妊娠時の浮腫は妊娠末期になって現れるのが普通であり,頻度はかなり多く,一部は高血圧,蛋白尿を伴う.したがって,単なる妊娠浮腫と妊娠中毒症の問には移行があり,浮腫のみの症例を妊娠中毒症として扱うべきか否かについては議論がある.しかし,純学問上にはともかく,母性保健管理上は妊娠中毒症のうちに含めて取り扱うことが望ましい.
 浮腫の頻度については英国のThomson, Hyttenら(1967)は24,079人の妊婦のカルテから,高血圧を呈したものを除いて約40%は浮腫の徴候をもっていたという.そてしそのうち20%は下肢あるいはくるぶしに限局していたが,他は"全身性"であった.ただし,"全身性"には指輪がきつくなったという程度の軽微なものまで含んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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