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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻9号

1977年09月発行

文献概要

今月の主題 浮腫と臨床 治療

減塩食

著者: 平田清文1

所属機関: 1東邦大第2内科

ページ範囲:P.1280 - P.1281

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はじめに
 浮腫の発生がいかなる原因によろうとも,浮腫発生時には尿中Na, Cl排泄は減少し,過剰なNa貯留とともに水貯留をきたすことは周知のことであろう.したがって,浮腫の治療に減塩食を用いることは,浮腫の主要組材となるNaの摂取を制限することによって,浮腫の予防および軽減をはかることができる。しかしながら,最近は利尿剤の進歩によって,強力な利尿剤も容易に使用できることから,ややもすると減塩食の重要性や治療上の役割について,軽視しがちなことも否めない事実であろう.
 減塩食はまた高血圧の治療にも重要な役割を占めている.したがって,減塩食は各種の浮腫性疾患に限らず,広く循環器疾患の治療に役立つことから,適切な減塩食を患者に習得させることは,国民医療の立場から,実地医家に欠くことのできない治療手段の一つといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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