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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻1号

1978年01月発行

文献概要

今月の主題 急性期脳卒中の臨床 検査

検査のすすめかた

著者: 荒木五郎1

所属機関: 1美原記念病院内科

ページ範囲:P.19 - P.23

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はじめに
 急性期脳卒中の診断で,何が最も基本になるかといえば,やはり現病歴と既往症を詳細にとり,これに基づいて,神経学的検査を注意深く行うことであろう.そのうえで補助的診断法として各種臨床検査を行い,診断を確実なものにすることが常道であると考える.
 しかし,最近開発されたcomputerized tomography(CT)は脳卒中の診断に革命をもたらしたといっても過言ではない.すなわち,CTに入れさえすれば,大部分の症例において脳出血か,脳梗塞かが判明するし,さらに病巣の部位,大きさがわかってしまうわけである.しかし,現在においては,CTを利用し得る場合は一部に限られているので,やはりCTのみに頼ることなく,神経学的症状による診断,局所診断を十分に修得したうえで,CTを活用すべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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