文献詳細
文献概要
今月の主題 急性期脳卒中の臨床 検査
脳シンチグラフィー
著者: 森厚文1 前田敏男1
所属機関: 1金沢大核医学科
ページ範囲:P.35 - P.39
文献購入ページに移動はじめに
脳卒中は本邦における死因の第1位を占めてたり,また脳腫瘍などの疾患が脳卒中と誤診される症例も稀ではない.したがって,脳シンチグラフィーのような非侵襲性の検査法で脳卒中のスクリーニングおよび鑑別診断が可能であれば好都合であろう.脳シンチグラフィーは核医学,とくにイメージング領域の分野で重要な位置を占めており,脳疾患のスクリーニング検査法として広く繁用されてきた.しかし,最近におけるCTのめざましい発展ならびに普及に伴い,脳疾患における脳シンチグラフィーの適応症例が減少してきていることは否定できない.本稿では急性期(本稿では発作より4週以内)脳卒中(主として脳内出血および脳梗塞)における脳シンチグラフィーの診断的意義について,CTと比較しながら述べてみたい.
脳卒中は本邦における死因の第1位を占めてたり,また脳腫瘍などの疾患が脳卒中と誤診される症例も稀ではない.したがって,脳シンチグラフィーのような非侵襲性の検査法で脳卒中のスクリーニングおよび鑑別診断が可能であれば好都合であろう.脳シンチグラフィーは核医学,とくにイメージング領域の分野で重要な位置を占めており,脳疾患のスクリーニング検査法として広く繁用されてきた.しかし,最近におけるCTのめざましい発展ならびに普及に伴い,脳疾患における脳シンチグラフィーの適応症例が減少してきていることは否定できない.本稿では急性期(本稿では発作より4週以内)脳卒中(主として脳内出血および脳梗塞)における脳シンチグラフィーの診断的意義について,CTと比較しながら述べてみたい.
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