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文献概要
今月の主題 急性期脳卒中の臨床 臨床のトピックス
一過性全健忘
著者: 篠原幸人1
所属機関: 1東海大神経内科
ページ範囲:P.66 - P.67
文献購入ページに移動はじめに
1958年,FisherおよびAdamsは55〜60歳ぐらいの成人に意識障害その他の神経症状を伴わず,突然高度の記銘力障害と逆行健忘を生じ,1〜24時間程度で回復する症例を"Transient Global Amnesia(一過性全健忘)"と名付けて報告した1,2),同様の症例は1956年,すでにBender3)により"Syndrome of isolated episode of confusion with amnesia"として報告されていたが,現在Transient Global Amnesia(TGAと略す)の名称が最も一般的に用いられている.
1958年,FisherおよびAdamsは55〜60歳ぐらいの成人に意識障害その他の神経症状を伴わず,突然高度の記銘力障害と逆行健忘を生じ,1〜24時間程度で回復する症例を"Transient Global Amnesia(一過性全健忘)"と名付けて報告した1,2),同様の症例は1956年,すでにBender3)により"Syndrome of isolated episode of confusion with amnesia"として報告されていたが,現在Transient Global Amnesia(TGAと略す)の名称が最も一般的に用いられている.
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