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今月の主題 急性期脳卒中の臨床 治療
治療のすすめかた
著者: 伊藤栄一1
所属機関: 1国立名古屋病院内科
ページ範囲:P.68 - P.71
文献購入ページに移動はじめに
最近の脳卒中患者に対する救急医療,CTスキャン,脳血管撮影や手術的療法の進歩と普及により,われわれ臨床家は,急性期脳卒中患者の病態を的確に把握することによって,それぞれの症例に最も適した治療方針を立て,最善の治療法を選択するためのより迅速な判断とその確実な実施を求められるようになった.
急性期脳卒中患者の治療は,このような配慮のもとに行われる必要があるが,治療をすすめるに当たっては,これを3つの段階に分けて考えることができる.すなわち,まず最初は急性重症脳卒中における初療としての救急医療であり,次は診断確定に至るまでと,さらに診断確定後も引き続き続けられなければならない急性期の治療管理であり,第3段階は診断確定後の治療である.それでは以下この順に従って治療のすすめかたについて述べることにする.
最近の脳卒中患者に対する救急医療,CTスキャン,脳血管撮影や手術的療法の進歩と普及により,われわれ臨床家は,急性期脳卒中患者の病態を的確に把握することによって,それぞれの症例に最も適した治療方針を立て,最善の治療法を選択するためのより迅速な判断とその確実な実施を求められるようになった.
急性期脳卒中患者の治療は,このような配慮のもとに行われる必要があるが,治療をすすめるに当たっては,これを3つの段階に分けて考えることができる.すなわち,まず最初は急性重症脳卒中における初療としての救急医療であり,次は診断確定に至るまでと,さらに診断確定後も引き続き続けられなければならない急性期の治療管理であり,第3段階は診断確定後の治療である.それでは以下この順に従って治療のすすめかたについて述べることにする.
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