icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina15巻1号

1978年01月発行

文献概要

今月の主題 急性期脳卒中の臨床 治療

集中治療の意義

著者: 沓沢尚之1

所属機関: 1秋田県立脳血管研究センター

ページ範囲:P.72 - P.73

文献購入ページに移動
脳卒中集中治療の誕生
 1960年,ManchesterのMemorial Hospitalから病院をより合理的に管理運営する方法についての新しい考え方としてProgressive patient careなる概念が発表され,重症患者に対しては,Special Care Unit(Intensive Care Unit)として一つの独立した治療単位が設置された.ここでは,最新の医療機器を各病棟に分散することなく集中的に配置し,専門分野の医師および強力な看護チームのもとに積極的かつ濃厚な治療が行われた.現在,呼吸不全に対しては,Respiratory Unit,冠動脈疾患に対しては,Coronary Unit(CCU),さらにBurn Unit,Shock Unit,Renal failureのCenterおよびUnitなどがある.
 脳卒中のICUについては,Large, H. ら1)が1966年以来運営しているSt. Francis General Hospital(Pittsburgh)のStroke Intensive Care Unit(SICU)が報告の最初で,その後欧米各地の病院で,Neurological Care Unit,Neurosurgical CareUnitなどの呼称で多数の報告がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?