文献詳細
文献概要
今月の主題 急性期脳卒中の臨床 治療
脳出血の手術適応
著者: 水上公宏1
所属機関: 1美原記念病院脳神経外科
ページ範囲:P.74 - P.76
文献購入ページに移動はじめに
高血圧性脳出血(以下脳出血と略す)は,主として大脳基底核,脳幹,小脳などに発生するために,たとえ外科治療を行ったとしても救命は困難と考えられてきた.しかるに近時,脳出血のうちにも外科治療が有効な症例が,少なからず存在することが明らかにされつつある.ことにcomputedtomography(CT)の出現によって,血腫の部位や拡がりのみならず,出血発作によってもたらされる脳の種々の器質的病態変化(脳浮腫,脳室拡大,二次性出血など)を正確かつ短時間に知ることが可能となり,脳出血の外科治療は飛躍的に向上した.
高血圧性脳出血(以下脳出血と略す)は,主として大脳基底核,脳幹,小脳などに発生するために,たとえ外科治療を行ったとしても救命は困難と考えられてきた.しかるに近時,脳出血のうちにも外科治療が有効な症例が,少なからず存在することが明らかにされつつある.ことにcomputedtomography(CT)の出現によって,血腫の部位や拡がりのみならず,出血発作によってもたらされる脳の種々の器質的病態変化(脳浮腫,脳室拡大,二次性出血など)を正確かつ短時間に知ることが可能となり,脳出血の外科治療は飛躍的に向上した.
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