文献詳細
文献概要
今月の主題 急性期脳卒中の臨床 治療
くも膜下出血の手術適応
著者: 伊藤善太郎1
所属機関: 1秋田県立脳血管研究所脳神経外科
ページ範囲:P.78 - P.81
文献購入ページに移動はじめに
くも膜下出血(SAH)は脳卒中全体の約10%を占めるといわれている,その出血原因は約80〜85%が脳動脈瘤破裂,約5%が脳動静脈奇形(AVM)破綻,約10%が原因不明または出血素因などによるものとされている.今やSAH例において脳動脈瘤が発見されれば,経験ある脳外科医の手に委ねることは常識であり,AVMもほぼ同じ傾向であろう.本稿では破裂脳動脈瘤の外科的治療について述べる.
激烈な破裂発作によって致命的な脳損傷を受けるものは約10〜15%であり,このようなものはいかなる治療によっても救命しえない,それ以外の症例において,破裂脳動脈瘤治療の根本は急性期重症例をいかに救命するかということと,脳動脈瘤の再破裂をいかに防止するかということにあるといえよう.
くも膜下出血(SAH)は脳卒中全体の約10%を占めるといわれている,その出血原因は約80〜85%が脳動脈瘤破裂,約5%が脳動静脈奇形(AVM)破綻,約10%が原因不明または出血素因などによるものとされている.今やSAH例において脳動脈瘤が発見されれば,経験ある脳外科医の手に委ねることは常識であり,AVMもほぼ同じ傾向であろう.本稿では破裂脳動脈瘤の外科的治療について述べる.
激烈な破裂発作によって致命的な脳損傷を受けるものは約10〜15%であり,このようなものはいかなる治療によっても救命しえない,それ以外の症例において,破裂脳動脈瘤治療の根本は急性期重症例をいかに救命するかということと,脳動脈瘤の再破裂をいかに防止するかということにあるといえよう.
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