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図譜・大腸内視鏡診断学
I.大腸内視鏡検査
著者: 佐々木宏晃1 長廻紘1
所属機関: 1東女医大消化器病センター
ページ範囲:P.108 - P.111
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大腸の内視鏡検査には,硬性鏡によるロマノスコピーromanoscopyと,軟性鏡によるファイバーコロノスコピーfibercolonoscopyの2種がある.大腸病変の8割程度は硬性鏡の到達範囲にあることより,従来からromanoscopyは大腸疾患の診断上重要な地位を占めていた.前処置なしでも検査可能なこと,器具の洗浄・消毒・保存が簡単なこと,比較的手技が容易なこと,glassfiberなどの媒体を介さないため写真が鮮明なことなど種々の利点を有するため,fibercolonoscopyの発達した現在でもその有用性に変わりはない.現時点では,下部大腸のスクリーニング検査として最適と思われる.
一方,fibercolonoscopyは挿入技術が比較的困難なこと.良好な前処置を要すること,検査時間も長くなること,疾患によっては全結腸の観察が不可能なこと,などの欠点はあるが,現在では大腸の検査法として必要不可欠なものになってきている.
大腸の内視鏡検査には,硬性鏡によるロマノスコピーromanoscopyと,軟性鏡によるファイバーコロノスコピーfibercolonoscopyの2種がある.大腸病変の8割程度は硬性鏡の到達範囲にあることより,従来からromanoscopyは大腸疾患の診断上重要な地位を占めていた.前処置なしでも検査可能なこと,器具の洗浄・消毒・保存が簡単なこと,比較的手技が容易なこと,glassfiberなどの媒体を介さないため写真が鮮明なことなど種々の利点を有するため,fibercolonoscopyの発達した現在でもその有用性に変わりはない.現時点では,下部大腸のスクリーニング検査として最適と思われる.
一方,fibercolonoscopyは挿入技術が比較的困難なこと.良好な前処置を要すること,検査時間も長くなること,疾患によっては全結腸の観察が不可能なこと,などの欠点はあるが,現在では大腸の検査法として必要不可欠なものになってきている.
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