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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻10号

1978年10月発行

文献概要

今月の主題 人工透析か腎移植か 人工透析の合併症

長期透析療法における合併症と対策

著者: 川口良人1

所属機関: 1慈恵医大第2内科

ページ範囲:P.1422 - P.1424

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はじめに
 長期透析療法は,正常の腎臓が営んでいるregulation,production,degradationの排泄機能以外の腎機能を除外して生命維持を人工的に行っているものであり,当然このような状態が永続することにより生体系にとっていくつかの歪みが生じることは明らかである.このような"歪み"は顕性にしろ,潜在的なものにしろ"on dialysis"という人工的に作られた病態においては,必ず存在する.また,糸球体機能(排泄機能)もその作働する時間的スケールで考えるとき,週3回,1回6時間の定期透析ではGFRは正常腎の1/10,すなわち10ml/min前後に過ぎず,排泄機能の低下に基づく"歪み"も存在する,以下,通常の長期透析療法に伴う生体系の"歪み"を合併症という立場でとらえて概説する.
の症例は透折により水・Naの管理を適正に行っても十

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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