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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻10号

1978年10月発行

今月の主題 人工透析か腎移植か

腎移植後の対策

拒絶反応の診断

著者: 中根佳宏1

所属機関: 1京府医大第2外科

ページ範囲:P.1444 - P.1445

文献概要

はじめに
 腎移植における急性拒絶反応は突然出現し,急激な腎機能低下を招来する.この拒絶反応に伴って,種々な臨床症状が観察されるが,これは同種移植免疫反応に由来する症状と,腎機能低下に基づく症状に大別される,しかし,これらの症状は決して一律に出現するものではなく,症例によってきわめて多彩である.このために,拒絶反応の診断には難渋することが多い,とくに,拒絶反応は早期に治療を行えば,ステロイドの大量投与で完全な寛解が可能であるのに反し,治療の開始時期が遅れた症例では,機能欠損を残したり,移植腎を廃絶に至らしむる1).したがって,腎移植における拒絶反応は,早期診断と迅速な治療が何よりも必要であるといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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