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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻10号

1978年10月発行

今月の主題 人工透析か腎移植か

腎移植の合併症

感染症

著者: 内田久則1 横田和彦1

所属機関: 1北里大外科

ページ範囲:P.1446 - P.1450

文献概要

はじめに
 腎移植後の合併症のうち,感染症は今日でもなお,患者の死因の最大の原因となっており,また,感染合併のため免疫抑制療法を中断し,その結果,移植腎機能の喪失に到ることもしばしばある.
 昭和52年12月における日本移植学会の集計による本邦腎移植患者の統計では1),894例に対する918回の移植のうち,328例の死亡が報告されており,そのうち130例の死因が感染症であり,39.6%を占めている.また,機能喪失については,198回の移植のうち,10回,5.1%が感染の合併のため移植腎の摘出に到っており,感染症は機能喪失理由の4大原因の1つとなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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