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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻10号

1978年10月発行

文献概要

今月の主題 人工透析か腎移植か 腎移植の合併症

肝および消化管障害

著者: 落合武徳1

所属機関: 1千葉大第2外科

ページ範囲:P.1451 - P.1453

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はじめに
 腎移植患者における肝障害と消化管障害は,日本では感染症についで重要な合併症である,すなわち,死因の16.1%が消化管出血,6.8%が肝不全となっている1).しかし,NIHの統計によると,消化管出血による死亡は3.8%,肝炎によるもの0.5%,肝不全によるもの0.1%で,日本と諸外国の死因の頻度に,大きなちがいが認められる2).NIHの統計では膵炎による死亡が1.0%と報告されているが,日本では膵炎による死亡はほとんど報告されていない.
 千葉大学第2外科では,昭和42年以来58人の慢性腎不全患者に生体腎移植(LD)26回,死体腎移植(CD)を39回行った.この58症例に起こった消化管,肝障害を表1に要約した.各合併症について筆者らの経験と対策について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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