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文献概要
オスラー博士の生涯・65
大学と病院
著者: 日野原重明1
所属機関: 1聖路加看護大学
ページ範囲:P.1534 - P.1538
文献購入ページに移動 1910年6月末から6週間は,オスラー一家そろってカナダと合衆国への旅を楽しんだが,これはオックスフォード赴任以来5回目の北米訪問であった.
帰国すると間もなく,オックスフォードのオープンアームスの家は,来客でにぎわった.オスラーの旧友であるペンシルバニア大学医学部のJ.W.White教授と夫人もその頃訪れている.彼はもう退官する年齢に達していたが,自分ではなかなか思い切れなかったところをオスラーは,手術のできない老医となった外科教授は,やはり早く辞めて後進に席を譲るべきことを忠告し,Whiteはオラスーの忠告を素直に受けたという.
帰国すると間もなく,オックスフォードのオープンアームスの家は,来客でにぎわった.オスラーの旧友であるペンシルバニア大学医学部のJ.W.White教授と夫人もその頃訪れている.彼はもう退官する年齢に達していたが,自分ではなかなか思い切れなかったところをオスラーは,手術のできない老医となった外科教授は,やはり早く辞めて後進に席を譲るべきことを忠告し,Whiteはオラスーの忠告を素直に受けたという.
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