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今月の主題 デルマドローム—内科疾患と皮膚病変 感染症
細菌感染症と関係のある皮膚変化
著者: 朝田康夫1
所属機関: 1関西医大皮膚科
ページ範囲:P.1562 - P.1565
文献購入ページに移動はじめに
細菌感染症では細菌による局所性ないし全身性の中毒反応のほかに,病巣に二次的に生ずる病巣抗原(細菌毒素や菌体成分などがhaptenとなり,それに崩壊した組織蛋白成分がcarrier proteinとして結合して完全抗原となると考えられる)によるアレルギー反応が生じ得る,これらは時として互いに重なって生じ,互いに病像を修飾し合ったり,また時にはまったく別個の症状として生じ得る.
皮膚科領域で細菌感染症と,それを基点とすると推定される反応性皮膚病変の主なものをあげると,表のごとくである.その数種を取りあげて解説を加えてみる.
細菌感染症では細菌による局所性ないし全身性の中毒反応のほかに,病巣に二次的に生ずる病巣抗原(細菌毒素や菌体成分などがhaptenとなり,それに崩壊した組織蛋白成分がcarrier proteinとして結合して完全抗原となると考えられる)によるアレルギー反応が生じ得る,これらは時として互いに重なって生じ,互いに病像を修飾し合ったり,また時にはまったく別個の症状として生じ得る.
皮膚科領域で細菌感染症と,それを基点とすると推定される反応性皮膚病変の主なものをあげると,表のごとくである.その数種を取りあげて解説を加えてみる.
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