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文献概要
今月の主題 デルマドローム—内科疾患と皮膚病変 感染症
Subsepsis allergica
著者: 白取昭1
所属機関: 1市立札幌病院皮膚科
ページ範囲:P.1566 - P.1567
文献購入ページに移動Subsepsis allergica(以下S. a. と略)は1944年H. Wisslerにより提唱された症候群の名称であり,同義語としてSubsepsis hyperergica,Wissler. Fanconi症候群がある.しかし,このものが独立疾患であるか否かは論議のあるところで,Wissler自身も他疾患との鑑別は困難であるとしている.ともあれ,症状がsepsisに似てはいるが,流血から菌が証明されないことからsubsepsisと呼び,これらの症状を惹起するにあたって,allergyまたはhyperergyが主役を演じているものとの考え方に基づいて提唱された症候群と理解される.
本症がいかなる症状を呈するのか,いかなる場合に本症が疑われるのか,といった点について述べることにする.
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