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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻11号

1978年11月発行

文献概要

今月の主題 デルマドローム—内科疾患と皮膚病変 感染症

慢性皮膚粘膜カンジダ症と免疫異常

著者: 村上通敏1

所属機関: 1北里大皮膚科

ページ範囲:P.1568 - P.1570

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はじめに
 Candida albicansを主とする病原性カンジダ属真菌による感染症は,総括して「カンジダ症」と呼称され,その病型は,近年の免疫学の進歩,各種の免疫抑制療法の繁用に伴って,きわめて多彩かつ種々の病型があげられ,発症要因からみると表11)のごとくなる.
 Candida albicansは,もとより弱病原性を呈することは周知の事実であり,健康者の各種分泌・排泄物からもしばしば分離されることからも,容易に理解されるところである.したがって,カンジダ症の発症機転には,生体側の防御機構のなんらかの全身的または局所的異常が必要となり,host-parasite relationshipが本症発生にきわめて重要な役割を演じることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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