icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina15巻11号

1978年11月発行

文献概要

今月の主題 デルマドローム—内科疾患と皮膚病変 消化器疾患

HB抗原血症と皮膚変化

著者: 斉藤隆三1

所属機関: 1北里大皮膚科

ページ範囲:P.1586 - P.1587

文献購入ページに移動
はじめに
 B型肝炎ウイルス(HBV)の感染では,急性感染と持続感染とがみられ,急性期では,全身倦怠感,嘔気,嘔吐,発熱,右季肋部痛,そして黄疸など肝炎の症状がみられるほかに,抗原抗体反応によると考えられる肝外病変(extrahepatic manifestation)をきたすことが知られている1)
 HBVに関連した抗原抗体系にはsurface antigenであるHBs抗原・抗体系,core antigenのHBc抗原・抗体系,そしてe抗原・抗体系の3つがあり,BlumbergらのAu抗原はHBs抗原に相当している.血清HBs抗原はHBV感染後3〜6週で通常陰性化し,その前後よりHBc抗体がみられ,HBs抗体は6ヵ月前後になり認められるようになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?