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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻11号

1978年11月発行

文献概要

今月の主題 デルマドローム—内科疾患と皮膚病変 膠原病・免疫異常

全身性血管炎の皮膚症状

著者: 新井春枝1

所属機関: 1北里大皮膚科

ページ範囲:P.1590 - P.1591

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はじめに
 一般に"血管炎"というと含まれる疾患はかなり多くなるが,ここで述べる全身性血管炎(または広義の多発性結節性動脈炎ともいう)とは,第1に血管を場とする系統的な炎症性疾患であること,第2に表1の病理組織学的所見を満足する壊死性血管炎であること,第3に基礎疾患(例:全身性エリテマトーデスなど)を除外できること,そして表2の診断基準を満足する疾患と定義する.
 壊死性血管炎の皮膚症状は罹患血管の解剖学的大きさおよび位置によって異なるため,臨床病理学的に理解すると便利であろう.
 皮膚の血管を大きく分けてみると,一つは真皮全層に存在する筋層を欠く細小血管,他は真皮皮下境界部から下層に存在する筋層を有する小血管の2つになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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