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洋書紹介
—H. Kief 編—Iron metabolism and its disorders
著者: 宮崎保1
所属機関: 1東女医大血液内科
ページ範囲:P.1676 - P.1676
文献購入ページに移動H. Kiefにより編集された"Iron metabolism and its disorders"は,1975年Schloss Reisenburgにて開催された第3回workshop conference Hoechstのproceedingsである.鉄代謝を中心に基礎的および臨床的研究にとりくんでいる私どもには,よく知られている研究者による多くの鉄代謝に関する新しい研究結果が収録されている.
本文は4 sectionsに分けられているが,section IではA. Jacobsをchairmanとしてiron balanceについて鉄吸収,transferrin,ferritin,鉄過剰の面で新しい事実が述べられているi中でもM. C-Huebers,E. Huebers & W. Rummelにより,鉄吸収の機序として腸粘膜細胞内のferritinはslowly exchangeable ironpoolとして機能するに反して,transferrinlike proteinがintracellular carrierとしてrapidly exchangeableiron poolとして機能している事実が記されており,かつてのGranickによるmucosal block theoryとかConrad & Crosbyの説に対比して興味あるところである.
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