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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻11号

1978年11月発行

文献概要

洋書紹介

—H. Kief 編—Iron metabolism and its disorders

著者: 宮崎保1

所属機関: 1東女医大血液内科

ページ範囲:P.1676 - P.1676

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研究の広さに驚かされる
 H. Kiefにより編集された"Iron metabolism and its disorders"は,1975年Schloss Reisenburgにて開催された第3回workshop conference Hoechstのproceedingsである.鉄代謝を中心に基礎的および臨床的研究にとりくんでいる私どもには,よく知られている研究者による多くの鉄代謝に関する新しい研究結果が収録されている.
 本文は4 sectionsに分けられているが,section IではA. Jacobsをchairmanとしてiron balanceについて鉄吸収,transferrin,ferritin,鉄過剰の面で新しい事実が述べられているi中でもM. C-Huebers,E. Huebers & W. Rummelにより,鉄吸収の機序として腸粘膜細胞内のferritinはslowly exchangeable ironpoolとして機能するに反して,transferrinlike proteinがintracellular carrierとしてrapidly exchangeableiron poolとして機能している事実が記されており,かつてのGranickによるmucosal block theoryとかConrad & Crosbyの説に対比して興味あるところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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