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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集

I.救急車で運ばれてくる重症患者の処置

急性腹症

著者: 大塚敏文1

所属機関: 1日本医大救命救急センター

ページ範囲:P.1748 - P.1749

文献概要

はじめに
 腹部に激痛を伴い,短時間のうちに手術を必要とするか否かを決定しなければならないような腹腔内の急性疾患を総称して,一般には急性腹症と呼んでいる.したがって,急性腹症の患者に遭遇したならば,できるだけ迅速に,かつ正確に診断するように努力しなければならないが,ときには救命の目的で急性腹症の診断のまま手術に踏み切らざるをえない場合もある.このような症例では,診察や検査のために,不必要な時間を費すことなく,緊急手術の可否を決定することが極めて重要となってくる.しかし,実地臨床において,急性腹症に含まれる疾患は極めて多岐にわたっており,それぞれが同じような急性症状を呈することが多いので,診断や鑑別は必ずしも容易ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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