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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 II.循環器疾患 4.虚血性心臓病の治療
無痛性冠硬化症に対する薬物療法の是非
著者: 戸山靖一1
所属機関: 1大阪府立成人病センター第1部
ページ範囲:P.1794 - P.1795
文献購入ページに移動無痛性冠硬化症とは
まず無痛性冠硬化症とは一体何をさすかということから論じる必要があろう.この無痛性は,狭心症や心筋梗塞のような症状がないという意味であるが,狭心症の症状は,痛みといった単純なものでなく,痛みを訴えなければ狭心症としないというのは,あまりにも単純な考え方である.したがって,無痛性という表現はむしろ誤解を与える用語であり,無症状性冠硬化症ないしは無症状性虚血性心疾患とよぶほうがよい.
ところが,無症状性というと,まったく患者が症状を感じないということになり,ここにまた問題が生じる.というのは,無症状というと,まったく症状がないということであり,本人が自覚しないことも含まれている.しかし,こうした患者は集団検診とかドック検査で心電図で発見されるか,心疾患以外の疾患で医師を訪れた場合に限られてくる.
まず無痛性冠硬化症とは一体何をさすかということから論じる必要があろう.この無痛性は,狭心症や心筋梗塞のような症状がないという意味であるが,狭心症の症状は,痛みといった単純なものでなく,痛みを訴えなければ狭心症としないというのは,あまりにも単純な考え方である.したがって,無痛性という表現はむしろ誤解を与える用語であり,無症状性冠硬化症ないしは無症状性虚血性心疾患とよぶほうがよい.
ところが,無症状性というと,まったく患者が症状を感じないということになり,ここにまた問題が生じる.というのは,無症状というと,まったく症状がないということであり,本人が自覚しないことも含まれている.しかし,こうした患者は集団検診とかドック検査で心電図で発見されるか,心疾患以外の疾患で医師を訪れた場合に限られてくる.
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