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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 III.呼吸器疾患 2.吸入療法
吸入療法のポイント
著者: 田村昌士1 鷲崎誠1
所属機関: 1順大呼吸器内科
ページ範囲:P.1812 - P.1814
文献購入ページに移動吸入療法が呼吸器疾患の治療法の中でも重要な位置を占めるようになっていることは周知の事実である.とくに最近は,取り扱いが簡便で多目的に使用できるIPPB装置の開発改良が進み,薬剤の吸入ばかりでなく,慢性呼吸不全の管理も容易に行えるようになっている.吸入療法は主としてエロゾル吸入療法と酸素吸入療法であり,その目的は,①気道クリーニング,②気管支攣縮の除去,③低酸素血症の改善,④換気効率の改善などである.
吸入療法の適応となる疾患は,慢性気管支炎,気管支喘息,慢性肺気腫,気管支拡張症,肺線維症そのほか種々の原因による気道・肺感染症などの呼吸器疾患のほか,外科手術前後の気道クリーニングのためにもエロゾル吸入が行われている.
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