文献詳細
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
III.呼吸器疾患 2.吸入療法
文献概要
はじめに
従来より呼吸不全の治療法として用いられてきた酸素療法や調節呼吸,とくに間歌的陽圧調節呼吸(IPPB)は高濃度の酸素による酸素中毒や,長時間同じ圧,同じ換気量でIPPBを行うと,肺胞虚脱によって肺内シャントが増加することが指摘され,濃度の低い酸素で肺胞虚脱を防ぐという考え方から,一時期かえりみられなかった陽圧調節呼吸法が,再びAshbaughらにより終末呼気にのみ陽圧をかける終末呼気陽圧呼吸法(positive end-expiratory pressure,PEEP)として重症呼吸不全に応用され,本邦においてもルーチンに日常臨床に使用されるようになってきた.
従来より呼吸不全の治療法として用いられてきた酸素療法や調節呼吸,とくに間歌的陽圧調節呼吸(IPPB)は高濃度の酸素による酸素中毒や,長時間同じ圧,同じ換気量でIPPBを行うと,肺胞虚脱によって肺内シャントが増加することが指摘され,濃度の低い酸素で肺胞虚脱を防ぐという考え方から,一時期かえりみられなかった陽圧調節呼吸法が,再びAshbaughらにより終末呼気にのみ陽圧をかける終末呼気陽圧呼吸法(positive end-expiratory pressure,PEEP)として重症呼吸不全に応用され,本邦においてもルーチンに日常臨床に使用されるようになってきた.
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