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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 III.呼吸器疾患 8.その他の肺疾患の治療
肺癌に対する化学療法
著者: 西村穰1
所属機関: 1愛知県がんセンター病院・内科
ページ範囲:P.1869 - P.1871
文献購入ページに移動はじめに
肺癌に対する化学療法は多剤併用,間歇投与を中心として行われている.薬剤の併用に際しての考え方としては,組み入れられる薬剤それぞれが対象とする腫瘍に対し有効であること,それぞれの副作用が異なることにより副作用の分散が行われること,また併用による相乗効果が期待されることが望ましい条件となっている.また肺癌は組織型によって薬剤に対する感受性も異なるから,組織型に従って併用方法を選択する必要がある.現在,細胞診の進歩により容易にその組織型が推定できるから,これはどこででも可能である.
以下,筆者らが日常用いている方法を中心に,肺癌に対する化学療法の方法およびその適用について述べる.
肺癌に対する化学療法は多剤併用,間歇投与を中心として行われている.薬剤の併用に際しての考え方としては,組み入れられる薬剤それぞれが対象とする腫瘍に対し有効であること,それぞれの副作用が異なることにより副作用の分散が行われること,また併用による相乗効果が期待されることが望ましい条件となっている.また肺癌は組織型によって薬剤に対する感受性も異なるから,組織型に従って併用方法を選択する必要がある.現在,細胞診の進歩により容易にその組織型が推定できるから,これはどこででも可能である.
以下,筆者らが日常用いている方法を中心に,肺癌に対する化学療法の方法およびその適用について述べる.
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