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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 IV.消化管疾患 1.薬物療法のポイント
消化酵素剤
著者: 松尾裕1
所属機関: 1東大第3内科
ページ範囲:P.1882 - P.1883
文献購入ページに移動消化管疾患における消化酵素剤の適応
消化酵素剤が治療として必要なのは,胃液,膵液,および腸液などの消化液分泌低下ないし欠如に基づく相対的絶対的消化不全に対してであり,したがって代償療法である.厳密にいえば,消化液分泌低下に基づく二次性のmalabsorption syndrome(吸収不良症候群)が絶対的適応といえる.しかし,実際には明らかな消化吸収障害はなくても,各種の消化器疾患に伴う消化器系愁訴を消化液の相対的分泌不全と考えて,一種の対症療法として用いることが多い(表).
代償療法 わが国で多くみられる消化液分泌低下と関係のある二次性malabsorption syndromeをあげると,つぎのごとくである.
消化酵素剤が治療として必要なのは,胃液,膵液,および腸液などの消化液分泌低下ないし欠如に基づく相対的絶対的消化不全に対してであり,したがって代償療法である.厳密にいえば,消化液分泌低下に基づく二次性のmalabsorption syndrome(吸収不良症候群)が絶対的適応といえる.しかし,実際には明らかな消化吸収障害はなくても,各種の消化器疾患に伴う消化器系愁訴を消化液の相対的分泌不全と考えて,一種の対症療法として用いることが多い(表).
代償療法 わが国で多くみられる消化液分泌低下と関係のある二次性malabsorption syndromeをあげると,つぎのごとくである.
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