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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 IV.消化管疾患 4.食事療法のコツと注意

胃潰瘍

著者: 早川滉1 武井信介1

所属機関: 1九大第3内科

ページ範囲:P.1903 - P.1905

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胃潰瘍の治療
 胃・十二指腸潰瘍の病因については未だ十分に解明されていない現状であり,現在行われている治療は原因療法よりもむしろ対症療法に近いものである.治療方針は心身の安静と生活指導,薬物および食事療法が中心であり,この目的のためには,できるだけ入院治療がのぞましい.消化性潰瘍の薬物療法は抗コリン剤,抗ペプシン剤,抗ガストリン剤など多くの種類が開発され利用されているが,その治癒率,治癒期間などは従来の薬剤に比べてすぐれているとはいえず,食事療法の占める位置は依然として大きい.とくに再発再燃の頻度が高い本症では再発防止のはっきりした方法のない今日,薬物療法とともに生活指導の一環として食事療法の指導を十分に行う必要があると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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