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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 IV.消化管疾患 5.内視鏡による治療法

内視鏡による胃・十二指腸潰瘍の局所注射療法

著者: 並木正義1

所属機関: 1旭川医大第3内科

ページ範囲:P.1932 - P.1934

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胃潰瘍の局所注射療法(局注法)
 局注法のねらい 治りにくい潰瘍というものは,局所的にみて,その治癒過程に歪みが生じている場合が多い,何度も再発をくり返している潰瘍など,肉芽層の深部の胼胝組織は硬化し,弾力性を失い収縮する余裕さえなくなっている.このように潰瘍の辺縁や潰瘍底が線維化fibrosisをきたし,硬くなれば,いくら潰瘍治療剤を飲んだところで,潰瘍は縮小しようにも縮小できないであろう.それならば局所に何か薬を注射(注入)して,このfibrosisをとり除き,柔らかくしてやれば縮小への方向に向かうのではないか,つまり旧い潰瘍をいったん新しい潰瘍にし,そこへさらに肉芽形式を促進するような薬を注射すれば良好な治癒経過をとるのではなかろうかと考えたわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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