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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 V.肝・胆道・膵疾患 7.膵疾患の治療
慢性膵炎にどう対処するか
著者: 八田善夫1 竹内治男1
所属機関: 1昭和大第2内科
ページ範囲:P.1998 - P.1999
文献購入ページに移動慢性膵炎の成因は,胆石症やアルコールが最も多く,ついで外傷,原因不明のものに分けられる.一方,その病型は,石灰化膵炎,非石灰化膵炎,あるいはその経過や軽重によって,慢性反復性膵炎(chronic relapsing pancreatitis),非反復性膵炎(nonrelapsing pancreatitis)に分けて考えられている.また日膵研診断基準に基づいて,確診例,疑診例などと呼ばれるが,疑診例の中に,いわゆる軽症型膵炎が含まれる.このような成因および病型の相互関連性について,そのすべてが明らかにされているとはいいがたい,しかし可能なかぎり,そのタイプ,および成因などの観点から検討される必要があり,本稿ではその基本方針について述べることにする.
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