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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 VI.内分泌疾患 2.バセドウ病治療の要点

131Ⅰによる治療—とくに投与量の問題

著者: 鳥塚莞爾1 小西淳二1

所属機関: 1京大放射線核医学科

ページ範囲:P.2012 - P.2013

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はじめに
 甲状腺機能亢進症の治療法として,抗甲状腺剤療法,放射性ヨード療法および外科的切除術が行われているが,このうち,放射性ヨード療法は甲状腺の選択的なヨード摂取能を利用したもので,甲状腺に集積した放射性ヨードの放出する放射線によって濾胞上皮を破壊することを目的としている.現在,主に131Ⅰ(半減期8日)が用いられ,簡便で治療効果のすぐれていることから,広く利用されてきたが,最近,治療後の長期にわたる観察から,甲状腺機能低下症の多発が知られるようになり,131Ⅰ減量療法1〜4)など,131Ⅰ療法の再検討が行われている.筆者ら5)も数年前より初回投与131Ⅰ量を一律に4mCiとし,しかも極力再投与を行わない治療法を実施してきた.以下,131Ⅰ減量療法の成績を述べ,さらに筆者らの現在の131Ⅰ療法の治療方針について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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