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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集

VIII.神経・筋疾患 2.神経疾患と患者教育

頭部外傷後遺症

著者: 平井秀幸1

所属機関: 1神奈川県交通救急センター救急医療

ページ範囲:P.2100 - P.2101

文献概要

はじめに
 頭部外傷後遺症とは,一般に頭部外傷受傷後3〜4週を経ていわゆる慢性期に入り,患者の症状が固定する傾向にあって,なお症状の持続しているもの,およびいったん軽快治癒したと思われた患者に何らかの症状が発生した場合を総称している.しかし,後遺症とする時期を頭部外傷受傷後のどの時期に定めるかは問題のあるところであり,また頭部外傷に合併する病状や,続発する病態を後遺症とは区別するという考え方もあり,厳密に定義することはむずかしい.
 通常,頭部外傷後遺症とよばれる項目について佐野・中村の分類(表)に従って表記する.明解で,詳細な病型をすべて含んでいるが,各疾患ごとに脳神経外科として重要かつむずかしい問題であると考える.そこで,われわれが日常の診療でみるいくつかの問題点を中心にして,最近の話題となっている重要な課題について述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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