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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 VIII.神経・筋疾患 5.神経病治療の問題点

周期性四肢麻痺

著者: 篠原幸人1 高木繁治1

所属機関: 1東海大神経内科

ページ範囲:P.2130 - P.2131

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はじめに
 周期性四肢麻痺は発作性に起こる四肢および躯幹の脱力と弛緩性麻痺を主症状とする一種の症候群と考えられ,臨床的にいくつかの型に分類される.発作間歇期には通常自他覚的に異常をみないが,麻痺発作の頻発する症例では稀に筋萎縮,持続性の筋力低下がみられる,本症の原因は未だ不明であるが1),本症に共通した因子として電解質異常がみられる.本来,良性の疾患で,主として下肢の脱力ではじまり,上肢,稀に躯幹筋を侵すが,発作の際呼吸筋麻痺のため死亡した例も報告されている2).本邦における周期性四肢麻痺は欧米に比し家族性のものが少なく,甲状腺機能亢進症を伴う症例の多いことが特徴である.以下,代表的な病型について,麻痺発作に対する治療と発作の予防法とに分けて述べてみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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