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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 VIII.神経・筋疾患 7.いわゆる難病の治療と管理
筋萎縮性側索硬化症
著者: 木下真男1
所属機関: 1東邦大第4内科
ページ範囲:P.2156 - P.2157
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筋萎縮性側索硬化症は,難治性神経疾患の中でも,臨床症状が発現してからの進行が著しく速い点で難病の典型として有名である.現在までに数多くの治療が試みられてきたが,わずかに若干の薬剤で対症療法的作用が知られているのみで,この病気自体に効果を有する治療法は見出されていない.したがって,現時点での治療の中心は,合併症を防いで可能な限り患者を生存させておくことに限定されてしまうが,その間できるだけ患者の不快を避けるような管理が必要となる.本稿ではこれらのあらましを述べるとともに,管理上の2,3の問題点に触れてみたい.
筋萎縮性側索硬化症は,難治性神経疾患の中でも,臨床症状が発現してからの進行が著しく速い点で難病の典型として有名である.現在までに数多くの治療が試みられてきたが,わずかに若干の薬剤で対症療法的作用が知られているのみで,この病気自体に効果を有する治療法は見出されていない.したがって,現時点での治療の中心は,合併症を防いで可能な限り患者を生存させておくことに限定されてしまうが,その間できるだけ患者の不快を避けるような管理が必要となる.本稿ではこれらのあらましを述べるとともに,管理上の2,3の問題点に触れてみたい.
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