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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集

X.血液・造血器疾患 1.貧血の治療

溶血性貧血の治療

著者: 三輪史朗1

所属機関: 1山口大第3内科

ページ範囲:P.2192 - P.2193

文献概要

はじめに
 溶血性貧血とは,なんらかの機序によって赤血球が早期に崩壊する結果生ずる貧血の総称で,一つの症候群であり,原因はさまざまである.先天性のものは赤血球膜,酵素,ヘモグロビンのいずれかの遺伝的欠陥により起こり,後天性のものは発作性夜間血色素尿症の例外を除いては,抗体とか血管壁の異常など赤血球以外の異常にもとづく.赤血球崩壊亢進にもとづく症状,すなわち貧血,黄疸(間接ビリルビン増加),脾腫と,赤血球の代償的産生亢進にもとづく症状,すなわち網赤血球増加,骨髄赤芽球系過形成像の存在などにより診断し,各病型の診断にはさらに詳細な検査を行う.治療方針決定のうえに正確な病型診断が要求される.以下,主要な溶血性貧血の治療につき述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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