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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 X.血液・造血器疾患 1.貧血の治療

ピリドキシンの適応と与え方

著者: 宮崎保12 高橋正知2

所属機関: 1東女医大内科 2東女医大血液内科

ページ範囲:P.2202 - P.2205

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はじめに
 ピリドキシン投与により効果の認められる貧血はまれながら存在する.赤血球造血にピリドキシンの関与していることは,豚のピリドキシン欠乏にて貧血を認めたWintrobeらの報告,ヒトでは2人の脳水腫,幼児の1人に貧血を認めたSnyderrnanらの報告以来多くの研究がなされている.ピリドキシン投与で効果の認められる貧血は広義のピリドキシン反応性貧血であるが,これは大別するとピリドキシンの少量(1〜5mg/日)1,2)で効果の認あられるピリドキシン欠乏性貧血と大量(50〜500mg/日)1,2)で初めて効果の認められるピリドキシン反応性貧血(狭義)がピリドキシンの適応症である.以下,これら疾患について要点を記し,自験例を紹介しピリドキシンと赤血球造血についてその病態生理にふれ,最後にピリドキシンの与え方を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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