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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 X.血液・造血器疾患 2.白血病の治療

急性白血病における感染予防と治療

著者: 武尾宏1

所属機関: 1日大第1内科

ページ範囲:P.2212 - P.2213

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はじめに
 急性白血病の緩解率は,新しい抗白血病剤の出現と投与法の進歩により,着実に上昇しつつあり,生存期間も明らかに延長している.しかし反面,強力な骨髄抑制により,正常の顆粒球およびリンパ球をも減少させ,治療経過中にみられる種々の感染症の出現頻度も増加している.これらの感染症は重篤であり,しばしば直接死因となる.したがって,治療経過中に出現する感染症を予防することができれば,より強力な抗白血病治療が可能となり,急性白血病の緩解率と生存期間はさらに向上するものと思われる.このような目的で無菌環境下における白血病の治療が行われており,今後さらに普及すると思われる.以下,筆者らの経験も含めて,急性白血病における感染症の予防とその治療について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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