icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集

X.血液・造血器疾患 4.血液成分の輸血と骨髄移植

血小板輸血

著者: 雨宮洋一1

所属機関: 1日大第1内科

ページ範囲:P.2237 - P.2239

文献概要

はじめに
 血小板輸血の適応症は原則として,その治療目的とする血小板減少性出血が,種々の原因に基づく血小板産生能低下によるものであり,また血小板減少状態が,一定期間に限られている症例に対して行うべきである.
 すなわち,消費性の血小板減少症である特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では,致命的出血の危険があるとき以外は用いるべきではなく,また効果も期待できない.また再生不良性貧血は,その血小板減少状態が持続的であるため,高度の出血がすでに存在するか,その危険が予測されるとき,あるいは外科的処置が必要なとき,などにのみ限定して用いるべきで,漫然と血小板輸血をくり返すことは慎まなければいけない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら