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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 XI.腎疾患 4.透析患者の合併症対策

透析患者の分娩は可能か

著者: 大坪公子1

所属機関: 1三軒茶屋病院

ページ範囲:P.2282 - P.2283

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はじめに
 透析患者の社会復帰は単に職場に復帰するだけでなく,幸福な家庭を築くことにあり,若い患者にとっては結婚,分娩は切実な問題となっている.一方,透析患者を管理する面からみれば,妊娠,出産は母体に危険が伴うので避けたいところであるが,医学的な面のみでは片づけられない患者側からの出産に対する強い要望があるのも事実である.
 原則的には透析患者の妊娠・分娩は避けるように指導すべきであるが,一般に女性透析患者は,月経不順の問題が多く,妊娠しても胎児の発育が遅れるため,妊娠に気づくことが遅い,したがって,母親や家族全員の強い分娩希望がある場合分娩へ向かって万全を期して準備させねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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