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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻12号

1978年12月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集

XII.感染症 1.最近の感染症とその治療

セラチアによる尿路感染症と治療

著者: 和志田裕人1

所属機関: 1愛知県厚生連更生病院泌尿器科

ページ範囲:P.2312 - P.2313

文献概要

はじめに
 SerratiaはFamily Enterobacteriaceaeの一菌属であり,広く自然界に分布し,人,動物から分離されるが,従来,本菌は弱毒菌で人への病原性はないものとされて,自然治癒もあるといわてきた.しかし複雑多様化した医療に伴い,感染防禦力の低下を伴う患者が増加し,時には患者を死に至らしある菌種として大きく注目されてきている.Serratia属はS. marcesens,S. liquefaciens,S. rubideae,S. plymusthicaの4種類に分けられるが,臨床的に遭遇する大半がS. marcescensである.
 本菌の同定はprodigiosinなる赤色色素を産生する色素産生株は容易であるが,最近では非色素産生株が増加し,同定には困難なこともあるが,同定の詳細については他の報告にゆずる1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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