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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集 XII.感染症 1.最近の感染症とその治療
opportunistic infectionとその対策
著者: 川名林治1
所属機関: 1岩手医大細菌学
ページ範囲:P.2320 - P.2321
文献購入ページに移動はじめに
近年感染症は著しい変貌を示している.多くの急性伝染病が化学療法の進歩,ワクチンの開発,公衆衛生の向上などによって激減する一方,細菌の薬剤耐性,菌交代症,薬剤の副作用の問題などが注目されてきた.ことに,従来弱毒ないしは非病原と思われるものによる感染症が増加し,しかも,これらは難治のものが少なくないことから臨床的に多大の関心を集めている.また,混合感染,嫌気性菌感染,ウイルス感染など,検査技術の進歩もさることながら,新しい感染症として見直すべきときにある.とくに宿主との関連などで,いわゆるopportunistic infectionについての配慮が重要となってきた.
近年感染症は著しい変貌を示している.多くの急性伝染病が化学療法の進歩,ワクチンの開発,公衆衛生の向上などによって激減する一方,細菌の薬剤耐性,菌交代症,薬剤の副作用の問題などが注目されてきた.ことに,従来弱毒ないしは非病原と思われるものによる感染症が増加し,しかも,これらは難治のものが少なくないことから臨床的に多大の関心を集めている.また,混合感染,嫌気性菌感染,ウイルス感染など,検査技術の進歩もさることながら,新しい感染症として見直すべきときにある.とくに宿主との関連などで,いわゆるopportunistic infectionについての配慮が重要となってきた.
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