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雑誌目次

雑誌文献

medicina15巻13号

1978年12月発行

雑誌目次

今月の主題 リポ蛋白—最近の知識

理解のための10題

ページ範囲:P.2430 - P.2432

リポ蛋白の代謝と役割

リポ蛋白の種類と構造

著者: 中村治雄

ページ範囲:P.2368 - P.2369

リボ蛋白の種類
1)カイロマイクロン
2)超低比重リポ蛋白(VLDL,pre-β)

カイロマイクロン

著者: 丸浜喜亮

ページ範囲:P.2370 - P.2370

 カイロマイクロンは食事性脂質(とくに長鎖脂酸トリグリセライド,一部コレステロールおよび燐脂質)を運搬する巨大なリポ蛋白(直径0.1〜1μ,分子量約4×1010)である.その主要な機能は,食事トリグリセライドを主として脂肪組織に転送することにある.カイロマイクロンは98%の脂質,2%の蛋白(アポB5〜20%,アポA-I痕跡,アポA-II痕跡,アポC-I15%,アポC-II15%,アポC-III 40%)からなり,トリグリセライドとコレステロールエステルがparticleの中心を占めるが,燐脂質,遊離コレステロールおよびアポ蛋白が表面をおおっている。

超低比重リポ蛋白(VLDL)

著者: 中谷矩章

ページ範囲:P.2372 - P.2373

はじめに
 カイロマイクロンが外因性のトリグリセライドを運搬するのに対して,VLDL(very low density lipoprotein)は内因性に合成されたトリグリセライドを運ぶ役目をもち,肝と小腸でつくられる.流血中に見られるVLDLは,直径300〜800Aの大きさに分布し,その組成も大きさとともに変化するが,蛋白10%,トリグリセライド50〜60%,コレステロール15〜20%(エステル型:遊離型の比は1.3),燐脂質15〜20%,それに少量の糖質よりなるということができる.VLDLが大型になるにつれて,トリグリセライドの比率が増加する.
 リポ蛋白中の蛋白をアポ蛋白と呼ぶが,VLDLは主要なアポ蛋白として,アポB,アポC-1,アポC-II,アポC-III,アポE(Argininerich protein)をもち,他に少量のアポA-I,アポA-II,アポD(Thinline protein)をもっていることが知られている.このうち,アポBはVLDLの構成に必須のものであるが,そのほかのものは構成因子としては不可欠でなく,機能面での役割が大きいと考えられている.すなわち,アポC-IIはLPLの活性化因子,アポC-IIIはそれの抑制因子,アポA-IおよびアポC-IはLCATの活性化因子であることが知られている.

中間型リポ蛋白(IDL),低比重リポ蛋白(LDL)

著者: 古賀俊逸

ページ範囲:P.2374 - P.2375

はじめに
 カイロマイクロン,超低比重リポ蛋白(verylow density lipoprotein,VLDL),中間型リポ蛋白(intermediate density lipoprotein,IDL),および低比重リポ蛋白(low density lipoprotein,LDL)はアポ蛋白B(アポB)という共通のアポ蛋白を持つリポ蛋白である.アポ蛋白とはリポ蛋白の蛋白部分を指しており,それぞれのリポ蛋白は各々に特有な1〜数種のアポ蛋白を持っており,さらに,そのアポ蛋白はそれぞれのリポ蛋白の構造や代謝を規定する重要な因子となっている.現在,分離,同定されているアポ蛋白にはアポA-I,A-II,B,C-I,C-II,C-III,D,Eなどがある1).カイロマイクロン,VLDL,IDL,LDLなどはアポB含有リポ蛋白と総称することができ,アポBの機能はこれらアポB含有リポ蛋白を形成して体内のトリグリセライド輸送を行うことである.
 アポBの欠損症であるところの無βリポ蛋白血症では,これらアポB含有リポ蛋白を形成することができず,脂肪吸収障害や脂肪肝が起こる.

高比重リポ蛋白(HDL)

著者: 石川俊次

ページ範囲:P.2376 - P.2377

はじめに
 血漿高比重リポ蛋白(plasma high density lipoprotein,以下HDL)濃度の低下が,動脈硬化の促進,ひいては虚血性心疾患発症を促進させることが明らかにされ,HDLの代謝,役割について,多大の関心がはらわれるようになってきた.

高リポ蛋白血症

高カイロミクロン血症

著者: 熊谷通夫

ページ範囲:P.2378 - P.2380

「高カイロミクロン血症」の定義
 本来,「高カイロミクロン血症」という言葉の意味するものは,普通食を摂取している状態において,正常では食後すみやかに(1時間内)清澄となるべき血清が長時間に及んで白濁(カイロミクロンの残留)したままの状態をいい,血清の清澄機序に障害のあることを意味する一つの状態を指すものである.これは,採血後の血液を一昼夜4℃に放置すると,分離した血清がミルク様白色を呈するか,または白色クリーム状の層がトップにできることによって容易に確認できる.
 このような状態が招来される原因は単一なものではなく,病因的に種々あることがわかってきた.一般には家族性(遺伝性)のものと二次性(続発性)のものとに大別だれている.後者にはSLE,multiple myelome,dysglobulinemia,インスリン依存性糖尿病,経口避妊薬ステロイド,アルコール性高脂血症,糖原病(Ⅰ型),ネフローゼなどの場合にみられる高カイロミクロン血症があり,家族性のものとの鑑別診断上から念頭に置いておく必要がある.しかし現在はこれらの続発性のものに対しては「高カリロミクロン血症」という言葉は用いない.病因的に単一な疾患単位と考えられている「家族性高カイロミクロン血症」に限定して用いるのが普通で,「高カイロミクロン血症」と単にいえば,家族性(遺伝性)のものをいう.

高LDL血症

著者: 中井継彦

ページ範囲:P.2381 - P.2383

はじめに
 低比重リポ蛋白(LDL,1.006<d<1.063g/ml)またはβリポ蛋白はリポ蛋白Bを最も多く含み,動脈硬化作用の強いリポ蛋白と考えられており,高LDL血症は臨床的に注目すべき高リポ蛋白血症である.リポ蛋白は分析方法(電気泳動法,超遠心法,免疫学的定量法など)により種々の名称で呼ばれており,各リポ蛋白はリポ蛋白の大きさや密度,電気的移動度などにおいてheterogenous,polydisperseであるため一部理解の仕方に混乱が認められる.筆者は本稿では,高LDL血症をWHO分類のIIa,IIb型高リポ蛋白血症としてとらえ概説する1)

高VLDL血症

著者: 本間康彦

ページ範囲:P.2384 - P.2385

 最も動脈硬化の原因となりやすいリポ蛋白はLDLと考えられるが,VLDLはその前駆リポ蛋白である.VLDLは主に肝臓で合成され,一部は腸管壁で合成される.血中に分泌されたVLDLは,脂肪組織,筋肉,心臓,肺などの組織に存在する肝外性TGリパーゼ(リボ蛋白リパーゼ)によりトリグリセライドを除かれると,中間型リポ蛋白(IDL)を経てLDLに変換する.VLDLはトリグリセライドに富み,その約60%をトリグリセライドが占め,蛋白,コレステロールが各々10%を占める.VLDLの構成蛋白は,アポ蛋白Bが約40%,アポ蛋白C-I,C-II,C-IIIが約60%で,アルギニン豊富蛋白(arginine-rich protein,ARP)が少量含まれている.これらアポ蛋白が,リボ蛋白,脂質代謝に影響を及ぼす.
 たとえばアポ蛋白C-IIは,肝外性TGリパーゼのcofactorで,アポ蛋白C-IIがないと肝外性TGリパーゼは作用しない.アポ蛋白C-III,ARPは逆に肝外性TGリパーゼ活性を阻害する.またアポ蛋白C-Iは,血中でコレステロールェステルを生成する酵素,レシチンーコレステロールーアシルトランスフエラーゼ(LCAT)活性を亢進させる.

Broad-β病

著者: 馬渕宏

ページ範囲:P.2386 - P.2387

 Broad-β病(III型高脂血症)は,冠および末梢動脈の著明なアテローム硬化と手掌黄色腫を特徴とする比較的稀な疾患である.

高HDL血症

著者: 梶山梧朗 ,   三好秋馬

ページ範囲:P.2388 - P.2389

一次性高HDL血症
 動脈硬化症の患者には,しばしば血清HDL(高比重リポ蛋白)の低下がみられる.また,HDLには抗動脈硬化作用があると推定されている.故に,以下に述べる高HDL血症は通常の遺伝疾患というよりは,動脈硬化に罹患しにくい家系で「自然がつくりだした実験モデル」と考えるのが妥当と思われる。本症は近年Glueckら1)によって報告されたもので,米国シンシナチ地方の3000家族に及ぶ検診から発見された遺伝性高リポ蛋白血症である.しかし,他の高リポ蛋白血症,すなわち高LDL(低比重リポ蛋白)血症や高VLDL(超低比重リポ蛋白)血症が,冠動脈などを中心とした動脈硬化の進展にきわめて大きな役割をなしているのに対して,上述のごとく本症では,心筋梗塞などの動脈硬化に基づく疾患発生の頻度が,逆に通常の米国人家系に比して少ない.
 遺伝 Glueckら1)が発見した18家系には3代にわたる高HDL血症のみられるものもあり,また2家系は単独発生であったが,残りは2人以上に高HDL血症が発生しており,この残り16家系の22名の高HDL血症者が正常者と結婚し,子供の高HDL血症と正常との比が37:47であったという.このことから本症は,常染色体優性遺伝の形式をとると考えられている.

低リポ蛋白血症

LDL低下または欠損,HDL欠損

著者: 山本章 ,   首藤弘史 ,   山村卓

ページ範囲:P.2390 - P.2391

はじめに
 高リポ蛋白血症と動脈硬化の関係が強調されている一方,低リポ蛋白血症の一種である先天性低LDL血症(低βリポ蛋白血症)が,動脈硬化に罹りにくい長寿症候群(Longevity syndrome)の一つとして注目されるようになった.この疾患(?)は常染色体優性遺伝であり,ヘテロ接合体が無症状であるために報告例こそ少ないが,調査が広範囲に行われれば,かなりの数に達するものと思われる.しかし,他の2種の先天性疾患(HDL,LDL欠損症)は劣性遺伝で症例数も少なく,本邦の報告例は未だない.
 二次性の低リポ蛋白血症としては以前から,甲状腺機能亢進症に伴うものと,肝疾患におけるコレステロール,ことにエステルの低下が診断的に価値あるものとして認められているが,最近経静脈栄養に関して興味ある新知見が得られている.

特殊なリポ蛋白と病態

LP-X

著者: 深沢俊男

ページ範囲:P.2392 - P.2393

LP-Xの性状
 胆汁うつ滞の際に血中に出現するLP-Xの物理化学的特徴は,図のごとくにまとめられている1).すなわち,密度とSf値はLDL領域にあるが,Sf値は正常例の主要LDLより高い.脂質蛋白組成の上では,脂質蛋白比が著しく大きく,脂質ではほぼ等モルに存在する燐脂質および遊離コレステロールが組成の約90%を占める.LP-Xに結合している胆汁酸量は種々で,LP-Xの密度などの物理化学的性状に影響を及ぼすという.
 アポ蛋白としてはアポC-I,II,III,Dが検出され,そのほかにアポA-III,IgGも認められている.アルブミンはアポ蛋白の約40%を占めている.抗アポC,抗アルブミン抗体を用いた検索から,LP-Xは外周にアポCと燐脂質があり,内部のアルブミンを含んでいると考えられている.

Lp(a)

著者: 山中健

ページ範囲:P.2394 - P.2394

Lp(a)とは
 血清リポ蛋白を電気泳動法にて分析すると,カイロマイクロン,preβ,β,αリポ蛋白が主要分画として分離される.アガロース,セルロースアセテート,さらに分解能の鋭敏なポリアクリルアミドを支持体として用いると,以上主要分画のほかに,preβとβの問に1ないし数本のbandが観察されることがある.1960年代以降,これらのminor bandは,splitβ,extra preβ,preβ1,mid-band,β-K bandなどさまざまな名称で呼ばれてきたが,分析方法・対象の相違などによりその同一性には疑問が持たれてきた.現在のところでは,sinking preβ,preβ1,extra preβリポ蛋白はLp(a)と相同であると考えられている.
 Lp(a)とはLipoprotein antigenの略称であり,1963年Bergにより提唱され,その後の一連の研究の結果,遺伝的支配(常染色体優性遺伝)をうけているリポ蛋白のpolymorphismの1つ(いわばβリポ蛋白のvariant form)であることが認められている.

Midband Lp

著者: 和田光夫

ページ範囲:P.2395 - P.2397

 血清リポ蛋白(Lp)を高分離能のpolyacrylamide gel(PAG)電気泳動法によって分析するとき,今までの概念にないLp種が検出される(図1).これらのうち最もしばしば検出されるのはPAG電気泳動法のpreβLpとβLpの間の領域に出現するLpで,これがmidbandLp1)である.midband Lpはその出現する位置(電気泳動度の大小)やLp縞の濃淡,鮮鋭さなどによって多数を識別することができる(図2).電気泳動図上あざやかなLp縞として認められることから注目を集めているが,本態や臨床的意義は十分に明らかにされていない.
 ここではmidband Lpの本態解明を主な課題として,筆者らが実施してきた検討内容を中心にして述べる.

リポ蛋白代謝に関する検査

種類と正常値,異常値の読み方

著者: 河合忠 ,   櫻林郁之介

ページ範囲:P.2398 - P.2400

リポ蛋白測定法の種類
 血清脂質の動態を知る上で,その運搬体としてのリポ蛋白の測定はいまや不可欠である.現在,リポ蛋白の測定には大きく分けて,①超遠心法,②電気泳動法(濾紙,セルロースアセテート膜,アガロース,ポリアクリルァミドなど),③免疫化学的測定法(βリポテストなど),④沈殿法の4つの方法がある.これらの方法は,図1に示すように,リポ蛋白のいろいろな物理化学的性状を利用して測定しているわけである.
 超遠心法 リポ蛋白の分子の重さ(密度)によって分析するもので,現在でもリポ蛋白測定の標準法としての地位を保っている.しかし,高価な分析用超遠心器を必要とし,分析時間が長く,繁雑であるため,だれでも簡単に行いうる方法ではない.LDL,VLDL,HDLなどの名称は本法によって生まれたものである.

LCAT

著者: 寺本民生 ,   内藤周幸

ページ範囲:P.2402 - P.2403

はじめに
 血清中のコレステロールは,約75%がエステル型で存在している.1935年にSperryらは,血清を37℃で野置すると遊離型コレステロールが低下し,血清を加熱非働化することによりこの変化が消失することを観察し,血清中にコレステロールエステル化酵素が存在することを示唆した.1962年Glomsetは,コレステロールのエステル化の際に,コレステロールとレシチンのモル変化が一致することから,単一の酵素により反応が行われていると考え,この酵素をLecithin:Cholesterol Acyltransferase(LCAT)と命名した.その後,1967年Norumらにより家族性LCAT欠損症が発見されるに及び,LCATはリポ蛋白の異化系の酵素としてリポ蛋白リパーゼ(LPL)と並び重要性が認識されてきた.
 以下,本稿では,LCATのリポ蛋白代謝における役割および臨床上の意義について述べる.

PHLA—LPLと肝性TGリパーゼ

著者: 村勢敏郎

ページ範囲:P.2404 - P.2405

 はじめに
 カイロマイクロンおよび超低比重リポ蛋白(VLDL)のカタボリズムの最初のステップは,末梢組織におけるトリグリセライド(TG)の加水分解反応に始まるが,この反応を触媒している酵素がリポ蛋白リパーゼ(lipoprotein lipase,LPL)である.加水分解によって遊離した脂肪酸(FFA)は組織に取り込まれて熱源として利用されるか,またはTGに再合成されて組織に貯蔵される.すなわち,LPLの生理的役割は,血漿リポ蛋白-TGの組織への取り込みを調節することにある。これをまた血漿リポ蛋白代謝の面からみるならば,LPLは血漿TGの処理,すなわち異化の速度を規定している酵素なのである.この酵素は脂肪組織をはじめとして,心筋や骨格筋,肺,乳腺などの末梢組織に分布している.
 これに対して肝には肝性TGリパーゼ(hepaticTG lipase,H-TGL)と呼ばれるTGの加水分解酵素が存在する,H-TGLはLPLと分子量やアミノ酸組成の上で非常に類似している1)が,化学的な諸性質や免疫学的態度の上でLPLとは明確に区別することができる,H-TGLのリポ蛋白代謝における機能についてはまだ明らかにされていない。カイロマイクロンやVLDLの"remnant"の処理に与っている可能性も推測されているが,これについては否定的な見解をとる研究者も少なくない.

脂肪負荷テスト

著者: 入江昇

ページ範囲:P.2406 - P.2406

 血中トリグリセライド(TG)濃度は血中へのinfluxと血中からのoutfluxにより規定されており,TGの合成能および処理能を測定することは高TG血症の診断および治療上重要である.従来より血中TGの動態を検索する方法としてはlipoprotein lipase活性の測定,アイソトープを用いる方法など多くの報告があるが,本稿では手段が比較的簡単で,かつ広く臨床応用可能な経静脈的脂肪負荷テストについて述べる.
 当初脂肪負荷テストは経口法で行われていたが,脂肪の腸管よりの吸収率に個人差があり,正確に血中TGの動態を病態生理学的に把握することが困難であった.そこでその後この欠点を補うべく,Bobergら1)により人工乳剤であるIntralipidを用いる経静脈的脂肪負荷テストが報告され,筆者らもこの方法に検討を加えてきたので,その方法およびその臨床的意義について解説する.

Phospholipase

著者: 野間昭夫

ページ範囲:P.2407 - P.2407

 Phospholipase(PLaseと略す)は存在部位の面からみると,①蛇毒の酵素,②消化酵素,③動物や微生物組織中の細胞内酵素,の3種がある.本題である血清リポ蛋白代謝に関するPLaseの問題は,現在のところ未だ検査レベルになっていないが,関連あるものとしてpost-heparin plasma中のPLaseについて述べる.
 血清リポ蛋白の構造を考えると,中央にあると考えられるトリグリセリドにlipoprotein lipaseが働くためには,より表面にある燐脂質の分解が必要であろう.そこでpost-heparin plasma中にPLaseが存在するであろうことが容易に想像され,1964年VogelとZieve1)によって発見された.その後彼ら一派の研究によって,このPLaseは膵PLaseと異なり,①α位を分解する,②EDTA,Ca++などの影響を受けない,③熱に比較的弱い,などのことがわかった.その後Doizakiら,Vogelらはpost-heparin triglyceride lipase(PH-TGLと略す)と分離できないことから,疑問を残しながらも同一酵素であろうかと考えた.1972年にZieveら2)は,肝摘除ラットでPH-TGLとPLaseとは臓器由来を異にし,PLaseは肝に由来することを報告した.この頃より別項で示されたごとく,PH-TGL中に肝外性と肝性のTGLが存在することがわかった.

リポ蛋白と動脈硬化をめぐって

動脈壁とリポ蛋白のinteraction

著者: 八杉忠男

ページ範囲:P.2408 - P.2410

はじめに
 動脈壁とリポ蛋白のかかわりあいは,壁表面でのLPLによるVLDLの代謝,動脈壁へのリポ蛋白の侵入,壁中でのリポ蛋白の代謝などであるが,本稿では後二者について述べる.

疫学からみた危険因子—冠動脈

著者: 荻野耕一

ページ範囲:P.2411 - P.2413

はじめに
 冠動脈硬化はほとんどが粥状硬化性であり,それが冠動脈疾患の主因をなしているので臨床では同じ意味に用いられる.そして粥状硬化の病因としてはAnitschkowの実験を発端としてその後の実験的研究,臨床および疫学の観察より,脂質代謝,とくに高脂質血症が重視されてきた.図1はFrammingham研究の一部である.30〜59歳男子の10年間追跡の冠動脈疾患罹患率で,初期総コレステロール値の高値なものほど罹患率の増加がみられる1).図2は冠動脈疾患発症頻度の異なる3つの人口集団における血清コレステロール値別の累積百分率である2)
 この冠動脈硬化発生に対する高脂質血症重視の見解は超遠心法によるリポ蛋白分画についてもひきつがれ,コレステロールやトリグリセライドの含量の多い低比重リポ蛋白(LDL)がとくに取り上げられてきた.しかし最近,冠動脈疾患発症に対する高比重リポ蛋白(HDL)の意義についての研究が行われ,冠動脈疾患の病因としてのリポ蛋白の意義は大きく変化し,また複雑となってきた.

疫学からみた危険因子—末梢動脈

著者: 三島好雄 ,   太田郁郎

ページ範囲:P.2414 - P.2415

はじめに
 閉塞性動脈硬化症(ASO)は従来欧米に比してわが国では比較的少ない疾患とされていたが,近年,生活や食習慣の変化に伴ってわが国でも著しく増加している1).すでに動脈硬化と血清脂質との関連については多くの報告がみられるが,主に冠動脈,脳動脈に関するrisk factorとして検討され,ASOに関するものはほとんどない.教室における検討では,ASOでトリグリセライド,βリポ蛋白,コレステロールが対照と比して有意に高値を示したが,以下,主題に従いASOとリポ蛋白との関連について述べる.

疫学からみた危険因子—脳動脈—脳梗塞を中心にして

著者: 高松滋 ,   目時弘文

ページ範囲:P.2416 - P.2418

はじめに
 脳の動脈硬化の終末像は脳虚血の結果として脳梗塞の形で現れる.しかし,脳の虚血病変は頸部などの動脈の硬化に基づくものも多く,「脳動脈の硬化」についての観察をすすめる場合,脳梗塞の原因となる頭蓋内外の動脈の硬化を合わせて取り上げる必要がある.近年の動脈硬化におけるリポ蛋白研究の特色として,従来のように硬化促進面からの低比重リポ蛋白(LDL),超低比重リポ蛋白(VLDL)の追究のほかに,硬化抑制面からの追究が高比重リポ蛋白(HDL)を中心にして広く行われていることがあげられる.本稿ではこれら最近のリポ蛋白研究に焦点を合わせ,動脈硬化を基盤とはするが,一般には脂質の関与が少ないといわれている脳梗塞を中心に,脳の動脈の硬化とリポ蛋白との関係について眺めてみたい.

脂質検査でどの程度動脈硬化を判定できるか

著者: 関本博

ページ範囲:P.2419 - P.2419

はじめに
 血中脂質と動脈硬化症成り立ちとの関係については古くから非常に数多くの研究がなされてきているが,まだその関係が十分明らかにされたわけではなく,多くの未決の問題が残されている.剖検所見と生前の血清コレステロール値の問には,冠状動脈にかぎり70歳台までは相関のあることが明らかにされている.

リポ蛋白代謝と血液凝固

著者: 木畑正義

ページ範囲:P.2420 - P.2421

はじめに
 リポ蛋白代謝異常は動脈硬化に直接関与するが,各種の動脈硬化に血液凝固亢進が認められる.血液脂質の変化が凝固の各相,各因子に深く関連するとする成績は数多く報告されているが,リポ蛋白のレベルでの検討は十分ではないので,ここでは脂質が中心になることをお断りしたい.
 凝固亢進状態はBang1)によると,個々の凝固因子の1つ以上が正常値以上の高い活性を示すか,あるいは正常状態でみられない活性型の凝固因子が循環血中に存する場合としているが,本稿では凝固因子,線溶活性,血小板機能につき述べる.

てい談

リポ蛋白代謝異常の治療—動脈硬化予防を目的として

著者: 内藤周幸 ,   竹内一郎 ,   中村治雄

ページ範囲:P.2422 - P.2429

 ここ数年のめざましい進歩によって,各種リポ蛋白の役割が明らかになり,それに伴ってリポ蛋白代謝異常の治療も新しい展開をとげつつある.その治療の実際を,外科療法をはじめ最近話題の療法の紹介も含めて具体的にお話しいただいた.動脈硬化予防に視点を据えたとき,何を基準にどのようにアプローチしていくべきなのだろうか.

心電図の診かたとその鑑別 臨床編・各種心疾患の心電図・6

先天性心疾患

著者: 大国真彦 ,   前田如矢

ページ範囲:P.2434 - P.2445

 前田 小児の心臓病では先天性心臓病が圧倒的に多いと思います,そのうちでも頻度からみて多いのは心房中隔欠損(atrial septal defect,ASD),心室中隔欠損(ventricular septal defect,VSD)で,ついで動脈管開存(patent ductus arteriosus,PDA),肺動脈弁狭窄(Pulmonary stenosis,PS),Fallot四徴症ですね.

教養講座・比較生物学 生命と環境との調和

神経系の伝達機構—系統進化における脳構造の可塑性

著者: 正井秀夫

ページ範囲:P.2446 - P.2453

はじめに
 各種動物において,神経系が環境との調和という意味合いで,どのような新しい伝達機構を獲得して進化をとげてきたか,比較生物学の立場から述べる.本稿は神経系として脊椎動物ではじめて出現し,体背側の管状構造に由来する脳を対象とする.また伝達機構を形態学の領域からみて,回路を形成するニューロンの集団と考え,ここでは他の集団と主な連絡が知られている神経細胞の集団を中心として解説する.

演習・放射線診断学 シンチグラム読影のコツ・6

腫瘍シンチグラム(1)

著者: 彌富晃一 ,   木下文雄 ,   安藤裕

ページ範囲:P.2454 - P.2459

はじめに
 腫瘍に選択的にRIを集め,これを体外から計測して悪性腫瘍を検出することができれば,患者の負担も少なくたいへん便利ですので,多くの研究がなされてきました.その成果の一つとして,腫瘍にRIを取り込ませ,これをシンチカメラまたはシンチスキャナーで撮像したものを腫瘍シンチグラムといいます.
 肝シンチグラム,膵シンチグラムなどはRIが正常な部分に取り込まれ,腫瘍には集積されませんので,病変は陰性像として表されますが,これに対し脳シンチグラム,骨シンチグラム,腫瘍シンチグラムは病変にRIが摂取された状態,すなわち陽性像を利用しています.一般に,陽性像は陰性像に比べて小さなものも描出することができます.

図譜・大腸内視鏡診断学

XII.興味ある症例

著者: 佐々木宏晃 ,   長廻紘

ページ範囲:P.2461 - P.2464

奇形腫 teratoma
 これまで11回にわたり,大腸主要疾患の内視鏡所見を紹介してきた.今回は比較的稀な疾患を"興味ある症例"として紹介する.これらの疾患は稀ではあるが,他疾患との鑑別診断の上で重要なものである.

図解病態のしくみ 血液疾患・3

好酸球増加

著者: 高橋隆一

ページ範囲:P.2470 - P.2471

好酸球増加
 好酸球数は,①白血球総数と白血球百分比における好酸球の比率から求める間接法,②計算板によって数える直接法のいずれかによって求めることができるが,方法により,報告により正常値にはかなりの差異がある,しかし多くの報告を検討すると,正常の成人の好酸球数は平均約120/μlで,正常の上界は約350/μlであるので(BeesonおよびBass),400/μl以上を好酸球増加として扱うのが妥当と考えられる.

プライマリー・ケアの実際

呼吸困難鑑別上の問題点

著者: 宮城征四郎

ページ範囲:P.2472 - P.2476

はじめに
 呼吸困難を定義することは,今日でも必ずしも容易ではなく,歴史的にみても,Sir Thomas Willis(1681)1)の"pursy","pursiveness"という語彙の使用に始まり,Meas(1924),Richard(1953),Comroe(1962)などの種々の定義2)があるが,Olsen(1963)3)のいうように,臨床的にはこれを心因性の要因が大きな役割を演じ得る"自覚症"として位置づけながらも,乳幼児や意識障害患者の"他覚的に捉えられる努力性の呼吸"も含めるとする見解が一般的であろう.
 そして,その発生機序を知るには,呼吸の調節機構を知る必要があるが,今日,なお未知の分野が多い.

外来診療・ここが聞きたい

中年女性の軽度の貧血

著者: 日野志郎 ,   西崎統

ページ範囲:P.2478 - P.2481

症例
 患者 K. N. 43歳,主婦
 現症歴 数年来,軽度の貧血を指摘されている.約2カ月前から耳鳴り,耳閉感があり,近医の耳鼻科を受診したところ,やはり貧血傾向を指摘され,精査,治療のため来院.とくに,貧血様症状を思わせるめまい,動悸,立ちくらみなどの自覚症状もなく,下血なども気づいたことなし.また月経も順調である.

内科臨床に役立つ眼科の知識

眼底検査の臨床的意義

著者: 松井瑞夫

ページ範囲:P.2482 - P.2483

 今回でこのシリーズも終わりになるので,全身疾患における眼底検査の意義と,どのような疾患のときに眼底検査が有用であるかを述べておきたい.内科臨床に役立つ眼科の知識という問題のうちで,やはり眼底検査が一番重要な問題と考えるからである.すでに解説を行った事項と,多少重複する点もあるが,ご了承いただきたい.

私の本棚

最近感銘を受けた3冊の本

著者: 柴田一郎

ページ範囲:P.2468 - P.2468

 ごく最近私が読んだ何冊かの本のなかできわだって感銘を受けた3冊の本について述べてみたい.
 最も感激的であったのはなんといってもTumulty著,日野原重明,塚本玲三訳「新しい診断学の方法論と患者へのアプローチ—よき臨床医をめざして」(医学書院,1978)で,原著の題名はThe effective clinicianである.

天地人

タコの足

著者:

ページ範囲:P.2485 - P.2485

 大晦日・お正月にはよくタコを食べる.タコには8本の足があり,泳いだり,歩いたり,物に吸いついたり,時には自分自身の食物になったりすることはよく知られている.それに,時々1本だけ他の7本よりも長いことのあることは知っていても,それが大切な性器の役割をすることはあまり知られていない.
 タコやイカは頭足類といわれ,これらの動物では頭から足が生えている.よくマンガなどでは,丸い頭に鉢巻をして8本の足で立ち上がっているタコを描いている.実は,あの丸い頭のように見えるところは頭ではなくて胴の部分なのである.そのなかには,胃や腸や心臓や鯛のような大切な内臓がすべて納められている.頭は胴に続く部分で,そこには口も眼もある.だから頭から足が生えているわけである.イカも同じ構造になっている.大切な内臓を納めてある胴は外套膜という肉厚の嚢で保護されている,われわれが好んで食べる肉厚の部分は,実はこの外套膜というわけだ.ちょうど人がもこもこのマントを着ているのと同じわけで,胴の中にある輸卵管や輸精管もすっぽり包み込まれて外面に露出していない.このような状態では,とても雌雄の間で交接器を直接に接触させることもできまいと容易に推測できる.彼らはどうして生殖活動を行っているのであろうか.しかも,頭足類も脊椎動物と同じで,体内受精を行っている.

オスラー博士の生涯・67

オスラーの最後の渡米前後(1912,13年)

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.2486 - P.2489

 オスラーは,1912年の3月末には内科のテキストの改版用の原稿をやっと完成し,一息つきたかったことと,たまたまオスラーの息子のリビアが肺炎を起こして,その後の療養を要するということで,4月上旬から約3週間家族一同でイタリアに旅をした.ちようどその頃ローマでは,国際結核学会が開催されたので,これにもオスラーは出席した.

医師の眼・患者の眼

ナイジェリア産マラリアのブラジル人

著者: 松岡健平

ページ範囲:P.2490 - P.2492

 口の中が苦くなるほどキニーネの夢を見た10日間だった.それほどに日本で抗マラリア剤を手に入れるのはむずかしい.
 Luis A. Kruckenは27歳の電気技師で,日本のOEW社が建設する通信設備施工の監督としてNigeriaに赴いたのは昨年6月のことだった.Ragosを中心に奥地を転々としたのち業務連絡のためNew Yorkを経て東京に着いたのは4月9日で,翌10日には軽い発熱と咽頭痛を認めている.

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「medicina」第15巻 総目次

ページ範囲:P. - P.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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