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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻13号

1978年12月発行

文献概要

今月の主題 リポ蛋白—最近の知識 リポ蛋白の代謝と役割

中間型リポ蛋白(IDL),低比重リポ蛋白(LDL)

著者: 古賀俊逸1

所属機関: 1九大第3内科

ページ範囲:P.2374 - P.2375

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はじめに
 カイロマイクロン,超低比重リポ蛋白(verylow density lipoprotein,VLDL),中間型リポ蛋白(intermediate density lipoprotein,IDL),および低比重リポ蛋白(low density lipoprotein,LDL)はアポ蛋白B(アポB)という共通のアポ蛋白を持つリポ蛋白である.アポ蛋白とはリポ蛋白の蛋白部分を指しており,それぞれのリポ蛋白は各々に特有な1〜数種のアポ蛋白を持っており,さらに,そのアポ蛋白はそれぞれのリポ蛋白の構造や代謝を規定する重要な因子となっている.現在,分離,同定されているアポ蛋白にはアポA-I,A-II,B,C-I,C-II,C-III,D,Eなどがある1).カイロマイクロン,VLDL,IDL,LDLなどはアポB含有リポ蛋白と総称することができ,アポBの機能はこれらアポB含有リポ蛋白を形成して体内のトリグリセライド輸送を行うことである.
 アポBの欠損症であるところの無βリポ蛋白血症では,これらアポB含有リポ蛋白を形成することができず,脂肪吸収障害や脂肪肝が起こる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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