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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻13号

1978年12月発行

文献概要

今月の主題 リポ蛋白—最近の知識 低リポ蛋白血症

LDL低下または欠損,HDL欠損

著者: 山本章1 首藤弘史2 山村卓2

所属機関: 1国立循環器病センター研究所病因部 2阪大第2内科

ページ範囲:P.2390 - P.2391

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はじめに
 高リポ蛋白血症と動脈硬化の関係が強調されている一方,低リポ蛋白血症の一種である先天性低LDL血症(低βリポ蛋白血症)が,動脈硬化に罹りにくい長寿症候群(Longevity syndrome)の一つとして注目されるようになった.この疾患(?)は常染色体優性遺伝であり,ヘテロ接合体が無症状であるために報告例こそ少ないが,調査が広範囲に行われれば,かなりの数に達するものと思われる.しかし,他の2種の先天性疾患(HDL,LDL欠損症)は劣性遺伝で症例数も少なく,本邦の報告例は未だない.
 二次性の低リポ蛋白血症としては以前から,甲状腺機能亢進症に伴うものと,肝疾患におけるコレステロール,ことにエステルの低下が診断的に価値あるものとして認められているが,最近経静脈栄養に関して興味ある新知見が得られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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