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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻13号

1978年12月発行

文献概要

今月の主題 リポ蛋白—最近の知識 特殊なリポ蛋白と病態

LP-X

著者: 深沢俊男1

所属機関: 1東京都養育院付属病院消化器科

ページ範囲:P.2392 - P.2393

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LP-Xの性状
 胆汁うつ滞の際に血中に出現するLP-Xの物理化学的特徴は,図のごとくにまとめられている1).すなわち,密度とSf値はLDL領域にあるが,Sf値は正常例の主要LDLより高い.脂質蛋白組成の上では,脂質蛋白比が著しく大きく,脂質ではほぼ等モルに存在する燐脂質および遊離コレステロールが組成の約90%を占める.LP-Xに結合している胆汁酸量は種々で,LP-Xの密度などの物理化学的性状に影響を及ぼすという.
 アポ蛋白としてはアポC-I,II,III,Dが検出され,そのほかにアポA-III,IgGも認められている.アルブミンはアポ蛋白の約40%を占めている.抗アポC,抗アルブミン抗体を用いた検索から,LP-Xは外周にアポCと燐脂質があり,内部のアルブミンを含んでいると考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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