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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻13号

1978年12月発行

今月の主題 リポ蛋白—最近の知識

リポ蛋白代謝に関する検査

脂肪負荷テスト

著者: 入江昇1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.2406 - P.2406

文献概要

 血中トリグリセライド(TG)濃度は血中へのinfluxと血中からのoutfluxにより規定されており,TGの合成能および処理能を測定することは高TG血症の診断および治療上重要である.従来より血中TGの動態を検索する方法としてはlipoprotein lipase活性の測定,アイソトープを用いる方法など多くの報告があるが,本稿では手段が比較的簡単で,かつ広く臨床応用可能な経静脈的脂肪負荷テストについて述べる.
 当初脂肪負荷テストは経口法で行われていたが,脂肪の腸管よりの吸収率に個人差があり,正確に血中TGの動態を病態生理学的に把握することが困難であった.そこでその後この欠点を補うべく,Bobergら1)により人工乳剤であるIntralipidを用いる経静脈的脂肪負荷テストが報告され,筆者らもこの方法に検討を加えてきたので,その方法およびその臨床的意義について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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