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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻13号

1978年12月発行

文献概要

今月の主題 リポ蛋白—最近の知識 リポ蛋白と動脈硬化をめぐって

疫学からみた危険因子—脳動脈—脳梗塞を中心にして

著者: 高松滋1 目時弘文2

所属機関: 1弘前大脳卒中研病態生理 2黎明郷リハビリテーション病院

ページ範囲:P.2416 - P.2418

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はじめに
 脳の動脈硬化の終末像は脳虚血の結果として脳梗塞の形で現れる.しかし,脳の虚血病変は頸部などの動脈の硬化に基づくものも多く,「脳動脈の硬化」についての観察をすすめる場合,脳梗塞の原因となる頭蓋内外の動脈の硬化を合わせて取り上げる必要がある.近年の動脈硬化におけるリポ蛋白研究の特色として,従来のように硬化促進面からの低比重リポ蛋白(LDL),超低比重リポ蛋白(VLDL)の追究のほかに,硬化抑制面からの追究が高比重リポ蛋白(HDL)を中心にして広く行われていることがあげられる.本稿ではこれら最近のリポ蛋白研究に焦点を合わせ,動脈硬化を基盤とはするが,一般には脂質の関与が少ないといわれている脳梗塞を中心に,脳の動脈の硬化とリポ蛋白との関係について眺めてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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