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教養講座・比較生物学 生命と環境との調和
神経系の伝達機構—系統進化における脳構造の可塑性
著者: 正井秀夫1
所属機関: 1阪大解剖学教室
ページ範囲:P.2446 - P.2453
文献購入ページに移動各種動物において,神経系が環境との調和という意味合いで,どのような新しい伝達機構を獲得して進化をとげてきたか,比較生物学の立場から述べる.本稿は神経系として脊椎動物ではじめて出現し,体背側の管状構造に由来する脳を対象とする.また伝達機構を形態学の領域からみて,回路を形成するニューロンの集団と考え,ここでは他の集団と主な連絡が知られている神経細胞の集団を中心として解説する.
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